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消えた公演とイベント、消えるかもしれない演出家

ここ数日、宝塚歌劇団を巡って、そしてその公演についてバタバタと色々な発表や報道がありました。

忙しくて中々リアルタイムでブログを書けなくて、色々思いを馳せていたのですが、さすがに気分が落ち込むやら、これからの宝塚ってどうなるんだろうという不安な気持ちでいっぱいになりました。

目次

日程見直しにより消えた公演とチケット

まずは、既に発売済みの公演が、初日から数日、そしてソワレ公演を中心に何公演も消滅してしまい、ファンの中で大きな衝撃と混乱を生みました。

恐らく今月再び労基署が立ち入り調査をした関係で、急遽発売済みの公演まで中止にせざるを得なかったのでしょうが、よりにもよって、どれも難易度、希少性ともに高い公演ばかり。

すでにその公演のチケットを持っていた人、頑張って取った人、ホテルや交通の手配も済ませた人からすればもう何に怒りや悲しみをぶつけて良いのか分からないくらいの深い絶望を味わった事でしょう。

これからの平日ソワレ公演は無くなる?

宝塚大劇場は星組の「RRR」初日のお正月公演から5日のマチネ公演までが一気に消滅、他に木曜日のソワレを中心とした公演、新人公演も中止になりました。

東京宝塚劇場での雪組公演では、初日は変わらずとも、ほとんどの公演が休演になってしまった宝塚大劇場の事があるので、これ以上公演は減ってほしくなかったのですが火曜日の18時公演は全て中止になってしまいました。

花組トップスター柚香光さんの退団公演は、宝塚大劇場の初日と2日目が中止、いくつかの火曜15時半と貸切公演、新人公演が中止になりました。

東京宝塚劇場では初日中止、平日のいくつかの18時公演が中止に。

こうやって見ると、宝塚大劇場は平日15時半公演、東京宝塚劇場は18時公演が間引かれ、今後新たに日程が発表される頃には平日ソワレ公演は、もうほとんど無いのではと思われます。

客層的に主婦や高齢者の方々が多く、どうしても午前の公演の方が売れるのか、平日午後の公演は友の会で買うと500円引きになるなどの特典もあったので、これから2公演あるのは土日だけになる改革があるかもしれません。

働く身からすると、半休や定時終わりで行ける平日ソワレ公演は大変ありがたいので、少しでも残してもらえれば幸いなのですが…。このソワレ公演が無くなって、離れざるを得ないファンもいそうですよね。

宙組別箱公演中止

宙組博多座公演(2月25日~3月3日)/梅田芸術劇場メインホール公演(3月16日~3月26日)、宙組宝塚バウホール公演(3月6日~3月17日)も中止となりました。

正直、宙組公演については、しばらく難しいだろうなと思っていたのでそこまで驚きはしませんでした。

亡くなった生徒の所属組、とてもまだお稽古できる雰囲気ではなさそうだなという事は想像できます。

そして中止理由に判を押したように使われる【安全に公演ができる体制が整わないため、中止とさせていただきます。】

この意味は、組内バラバラ、精神不安定のまま舞台機構やセットが置かれている舞台での活動は危険という意味で捉えていました。

しかし昨日判明したのは劇団に複数の脅迫が届いているという事でした。

劇団に届いた脅迫メールと脅迫文書

同劇団に公演の再開中止を求める脅迫めいた内容の複数の文書やメールが届いていたことが19日、関係者への取材で分かった。

脅迫文は団員の死亡後、メールや手書きの文書で複数届いた。文書は筆跡から同一人物の可能性がある。内容は公演を再開するなという趣旨だったという。

https://www.nikkansports.com/general/news/202312190001087.html

こういった事をするのは、普段から公演を観ている人ではないと思います。そう信じたい。

ご意見と脅迫は違います。具体的にどういった内容やどの組を対象にしているのかは不明ですが、こういった事もあって中止になったり、劇場内のごみ箱撤去、警備員増員に繋がったのかと思います。

このような報道で、観劇する事自体も不安な気持ちになっています。

110周年関連イベントも全て中止

来年予定されていた「宝塚歌劇110周年記念式典」、「タカラヅカスペシャル2024」「宝塚歌劇110周年記念大運動会」これらも全て中止になりました。

どれも、これまでは、ただでさえ過密なスケジュールの合間を縫ってお稽古の時間を設けて実現していた事です。

その裏にどれくらいの苦労があったのか。

スケジュールや労働量の内訳を知り、とてもじゃないけど111周年こそは実現してほしいとも、もう今は思えないです。

まずは、今ガタガタな本公演が通常公演に戻る事が先決だと思うので、私自身はこれらが無くなって残念な気持ちはありますが、納得はしています。

10年後、記念式典はあるかもしれないけれど、運動会は無くなっていそうな気がします。

演出家のパワハラ、セクハラ疑惑

あまり詳しく実名を出して触れませんが、今日発売の週刊誌で宝塚に所属する数名の演出家のパワハラ、セクハラ疑惑が報道されました。

前回も別の演出家が、アルコールを入れた水筒を稽古場に持ち込んだ事が取り上げられ、これが関係したのか理事退任となりました。

今回のセクハラ、パワハラ問題が本当の事であれば、この世間の目が光っている状態でお咎め無しは無いでしょう。

ただし、どの演出家も今や第一線で活躍している演出家達ばかり、特に1名は2月に控えた柚香さんの退団公演の演出を手掛けています。

もう、ポスターも出てるし公演を変える事もできないだろうと思います。どうなるんでしょうか。

奇跡的に脚本が完成していれば他の演出家や助手に引き継いだりできるのかもしれません。

もしくは今回決まっている分だけはやり遂げるのか。

それで例え今回なんとかなったとしても、今後この演出家達を使えなくなってしまえば、ただでさえ少ない演出家不足が更に加速し、作品のクオリティに関して、また、演出家の過重労働など新たな問題も増えそうです。

そもそも今ですら演出家不足、演出助手の多忙が重なっており、新人公演で本来演出家がやらないといけない仕事の分まで生徒である新公長が負担している状況で、今回の生徒の亡くなった一因にもなっています。

ここ数か月の出来事で、宝塚音楽学校を受験する生徒も減りそうですし、演出家のセクハラや激務がここまで露呈すれば、こちらも成り手がいなくなり、10年後、20年後の宝塚歌劇はどうなっているのか、想像すると今は不安しかありません。

どうにか一歩ずつ、前に進んでいく事を願うしかありません。

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