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花組 鴛鴦歌合戦休演について思う事

10/3(火)仕事中にふとLINEを見ると劇団公式からの通知があり、東京で公演中の花組も当日休演になったという内容でした。

休演理由について【出演者の心身の状況を考慮した結果】と具体的に記載されており、やはり他組にも影響が広がったかとショックを受けました。

他組でも幕を開けられないと判断される程、花組子のメンタル面にも大きな影を落としているのだという事に心配の気持ちでいっぱいになりました。

目次

花組への影響

花組はトップ娘役のまどかちゃん(星風まどか)とあおいさん(美風舞良)が数年前まで宙組に在籍していたし、今回亡くなった生徒の同期、上級生、下級生も多く在籍しています。

宙組トップのキキちゃん(芹香斗亜)は宙組に異動前は花組生でした。

花組の中でもショックや不安が広がっていたであろう事は想像に難くありません。

事件のあった翌日の公演は無事やり遂げたようですが、その日観劇した人のSNSによると、物語の終盤にヒロインお春(星風まどか)が「みんな幸せになっていいのよ」と言う場面があるのですが、そこでまどかちゃんも、周りの出演者も号泣していたとありました。

私もこの公演は大劇場で2度観ましたが、確かに感動的な場面ではあるけれど、どちらもまどかちゃんは泣きながらまでは言っていなかったし、周りの人もホロリと感動するくらいの演技はあったような記憶ですが、号泣とまではいかず、もしこの目撃情報が本当なら、かなり心配な状況だなと思っていました。

そんな中、この日はなんとか公演できても翌日が休演日だったので、お休みの日に色々と考えてしまった生徒が多かったのではないでしょうか。

「鴛鴦歌合戦」は底抜けに明るい公演で、終始コミカルな演技も必要なので、もし気持ちが不安定なまま舞台では明るい演技をしないといけないのなら、たとえ舞台人だとしても心が壊れそうになるだろうなと思います。

舞台には奈落など危険を伴う箇所もあるし、心身が安定しない状態での公演はメンタル面もそうだけど、そういった意味での【安全な実施が困難】という判断なのでしょう。

開演直前で休演という判断は、観客の事、経営の事を思うとかなり難しかったと思いますが、賢明な判断だったのではないでしょうか。

よく舞台人は親の死に目にも会えない、つまりどういった状況でも舞台に立たなければならない、というような話がありますが、それは舞台人が己で持つ覚悟であり、観客が「舞台人ならどんな事があっても舞台に立てよ」と浴びせる言葉ではないと思います。

よくいう「お客様は神様です」も提供する側が持つ理念であり、される側が一方的に「お客様は神様だろ」と自ら主張する事ではないという話と同じです。

お客様は神様ではない

休演した日のSNSに、「開演前に休演の張り紙を見た観客が係員に暴言を吐いた」だとか「土下座を強要した」という投稿もされていました。これが本当なら神経を疑います。特に土下座強要は立派な通報案件です。

果たしてこういった行為をさせる人が本当に純粋に楽しみに楽しみに劇場に来た人なのかとすら疑問があります。土下座させた所で今日観れなかったその思いは晴れるのでしょうか。

確かに自分に置き換えて、もし今回の公演チケットが1枚しかなく、退団する贔屓がいて、ホテルも飛行機も押さえ有給も取って、出発前に休演のお知らせがない事に安堵して、劇場前に到着した所で「休演」のお知らせを見たら膝から崩れ落ちると思います。

気持ちの持っていき所がないし、すごく落ち込むと思う。怒りがわいたとしても不思議ではありません。

だからといって係員に暴言とか、土下座を強要するなんて行為は許されません。

そうした所で何も解決しないし、もし交通費ホテル代を請求したければ、詰め寄った所でその場の係員が払ってくれるわけでもないので、劇団にメールか手紙を送る方がまだ現実的だよなと思います(返ってこないと思いますが)

当日に張り紙を見て帰らざるを得なかった人、今もチケットを持っている人、遠征の人、贔屓が退団者などの方を思うと、すごく胸が痛みます。再開を待ち望んでいる人もいるでしょう。

「ファンなら何でも受け入れるべき」なんてとても思えない。どういった感情が沸いてもそれは間違いではないと思います。ただ他人に当たるような人がいれば、それは違うんじゃないかなとは思います。

さいごに

花組は今週の日曜日に大千秋楽を迎えます。

9/5(木)までの休演は決まっており、その日のうちに今後の予定を発表するとあります。

退団者の事を考えると恐らく金曜日から、もしくは大千秋楽だけでも幕が開くのかなとは思いますが、どちらにしても専門家のケアをしっかりと受けられる環境を切に願います。

そして9/4に某週刊誌がショッキングな内容を掲載しましたが、ミスリードのような書き方をしている箇所もあるなと思いました。何より個人情報やプライベートも全く配慮されておらず(記事を載せていた方がいたのでそちらで読みました)

劇団理事長の声明で「ご親族の深い悲しみにご配慮いただき、ご親族への取材や、歌劇団員への取材、憶測での記事掲載などはご遠慮くださいますよう、切にお願い申し上げます。」と発表があったはずなのに、やはり掲載されてしまった。

今はどうか、これ以上にご遺族や関係者、生徒達が深い悲しみを負わないよう、傷をつけられないようにと願うしかありません。

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