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望海風斗【ドリームガールズ】映画版とブロードウェイ版の違いを比較してみた感想(衣装・セット・音楽編)

前回に引き続き、日本初演の望海風斗さん主演ミュージカル「DREAMGIRLS」、今回は衣装、セット、音楽について、映画版やブロードウェイ版との違いも交えて書いていきたいと思います。

まず初めに結論を書くと、ストーリーの流れや音楽にほぼ違いはありませんでした。

しかし微妙に違っている点や、今回の衣装はどちらのバージョンを基準に作られているのか、舞台ならではの仕掛けなど、私なりに感じた部分をまとめてみました。

目次

事前知識と参考資料

まず望海さんの「DREAMGIRLS」を観る前の私の事前知識は映画公開当時にTSUTAYAで借りたDVDを見た記憶はあるが、ビヨンセ(ディーナ)がリードボーカルに交代する事で揉める場面以外の殆どのストーリーは覚えていないでした。

舞台を観て、なんでこんなに面白くてドラマティックな話を丸々忘れていたんだろうと我ながら驚きました。恐らく誰かと喋りながら見たか、何か作業をしながら見たかして真剣に見ていなかったのだと思います。

そんなほぼストーリーを知らない状態で舞台を観に行ったのですが、それは全く問題なく、むしろ何も知らない状態で観た方が、この後どうなるのか、そうきたか、とドキドキワクワクできたので良かったです

舞台観劇後、興奮冷めやらぬテンションで帰宅し、Amazon Prime Videoですぐに映画版を見ました。

すると台詞や衣装も舞台とほぼ同じだった事に感動しました。といっても元々はブロードウェイミュージカルが元なので当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが。

そして元々のブロードウェイ版はどうだったのかも知りたくなって調べました。

参考にしたのは、主にWikipediaの日本語と英語版のどちらもと、ブロードウェイ版来日公演のプロモーション映像と、初演の1982年版のダイジェスト映像です。

なので比較するには実際全てを見ていないのでブロードウェイ版については完全な比較ではありませんが、あくまでも参考程度という事でご容赦下さい。

舞台セット

まず舞台セットなんですが、結構同じものがきちんと再現されていました。

みんなでメイクしている丸いライトがたくさんついた化粧台や、スタジオ収録での大きな「DREAM」の文字セット、「Dreamgirls」を歌う時の後ろのキラキラのカーテン。(これはブロードウェイ版と映画版のどちらでも確認できました。)

あとは映画ではパクリの”One Night Only”を歌う時の背景にあったCDの円盤が連なったみたいなライト。これは同じ場面だったか忘れてしまいましたが、望海版のセットにも同じような物が登場しました。

舞台装置

そして今回の舞台は中央に円卓のような丸い台があり、中央には”I HAVE A DREAM!”の文字。

この”I HAVE A DREAM!”の使い方が天才的で、これ文字は電気がついたり消えたりする仕様なんですが、例えば他の文字を消して”DREAM”だけを強調したり、”I”を消して”HAVE A DREAM”を輝かせたりと、文字が意思を持ったように場面と登場人物の感情にリンクするような形になっていました。

華やかなステージから、周りの落書きも浮かび上がらせて一気にエフィの暮らす街になる場面転換も工夫が凄かったです。

確かこの壁に、ツアー移動中に目にする「黒人専用/白人専用」などと書いた差別的な看板の数々が映し出される演出があり、とても臨場感がありました。

https://twitter.com/nono_ca_yoshii/status/1639966085398278144?t=ZdJUtHM2AFBrhbWOOdDjeQ&s=19 出演の吉井乃歌さん

メンバーから外されたエフィが円卓装置に乗り”And I Am Telling You I’m Not Going”を歌いながら 回転しきると新制ドリームガールズが登場する演出もゾクッとしました。この転換は映画版でも同じような演出になっていました。

宝塚の舞台のように舞台全体が回るような大掛かりな装置でないにもかかわらず、この一見シンプルな装置だけで場面展開が自然にできているのに感動しました。

衣装

そして衣装は宝塚歌劇団の専属衣装である有村淳さんが手掛けられています。しかも用意された衣装はざっと200着との事!確かに一瞬の場面でしか着ていないけど、これ一瞬で良かったの?というくらい煌びやかなお衣装もあった気がします。豪華すぎる。

そして今回の有村先生の衣装は結構ブロードウェイ版よりも映画版をモチーフにしているのかな?という印象を受けました。

色や生地感は違っても、結構ドレスのシルエットを映画版と同じラインにしていたり、普段着の衣装も、デビュー前の冴えない服や、エフィのエスニックな服なんかの再現性も高かったです。きっと舞台を観た直後に映画を見るとリンクして感じる部分が多いかと思います。

あとは仕掛け衣装も何着かあって楽しかったです。ドレスが一瞬で変わって時の流れも現しているのが舞台ならではですよね。エフィのオーディション場面で着ているエスニック衣装が一瞬でドレスに変わる仕掛けは全然分かりませんでした。あれは手品の領域。

今回のDREAMGIRLSの衣装は華やかで自然でさながらショーを観ているような気分にもなりました。やはり有村先生の衣装大好きです。望海さんが宝塚を退団した後も有村先生の衣装を着ているのが嬉しかったです。

音楽

音楽もほぼ同じでしたが、今回削除されていた楽曲があります。

それは恐らく今回一番物議を醸しだしたであろうディーナのソロ曲「Listen」です。

私は映画の内容をほぼ忘れていたのと他のキャストの歌も上手すぎて気付かなかったのですが、望海さん主演とあって、先に映画やブロードウェイ版を見ていたファンの方であれば絶対に楽しみにしていたであろう場面だったので、このソロが無い事にガッカリしたという感想をよく目にしました。

私も望海さんファンなので、先に映画や舞台を知っていたら同じような気持ちになったんじゃないかなと思います。

この「Listen」は元々の作品には無い楽曲で、映画化の際、主演のビヨンセの為に書き下ろした曲のようです。なお、オリジナル版で作曲を手掛けたヘンリークーガー氏が楽曲を提供しています。

映画公開後のブロードウェイ公演ではこの「Listen」も追加されているようですが、エフィとディーナがデュエットで歌っているとの事。

今回「Listen」が削除された理由は分かりません。望海さん主演という事なので絶対あった方が良い事は誰でも分かると思うので、何か事情があるのだろうと思います。

版権的な物かなと思いましたが、同じく映画制作時に追加された「Patience」は登場しているのでこの辺りの事情は謎です。

次回、望海さんのコンサートがあればこの幻の「Listen」を聴けたらいいなと思いました。

台詞と歌詞

そして歌詞の日本語の自然さにも驚きました。映画版では吹き替え版でも歌の部分はオリジナル音源の英語になっていました。ちなみに舞台の台詞は結構映画の吹き替えのままだったと思います。

日本初演という事で、日本語歌詞は今回が初めてだと思うんですけど、違和感なくさらっと入ってくる!

それは私がメイン曲の”Dreamgirls”しか覚えてなかった事と、出演者全員が歌うまだったのもあるかと思います。

でもよく聴く”Dreamgirls”の歌詞も違和感なかったです。結構訳詞された歌だと萎えてしまう舞台もあるので、これは地味に凄い事だと思いました。

まとめ

以上、今回の日本初演版「DREAMGIRLS」の衣装、セット、音楽を映画版とブロードウェイ版と比較した感想でした。

今回の日本初演版は、衣装は映画寄り、音楽は映画にあった「Listen」が無かった、舞台セットは映画も日本版も再現性が高いといった感じです。

映画版も日本版もとても良かったし何度でも見れる程に華やかです。ブロードウェイ版も来日公演があればぜひ行ってみたいと思いました。

次回はストーリーを比較した記事を書きたいと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。

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