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雪組「ベルサイユのばら」全出演者発表と、それにより見えた事

一部出演者(トップとトップ娘役のみ)の発表からしばらく、ようやく今回雪組「ベルサイユのばら」全出演者が発表となりました。

この発表で見えてきた事がいくつか。

・スター専科ではなく専科4名の出演で、ほぼほぼの確立でベルばら名物の役替わりが無い事。

・そして、専科4名の投入で、やはり”これまで通りのベルばら”になるだろうという事。

目次

今回は役替わりのないベルばら?

これまでの「ベルサイユのばら」は、違う組のトップスターや2番手等が特別出演し、アンドレやオスカル、時にはフェルゼンを演じるという役替わり公演がありました。

前回(11年前)の同じ雪組フェルゼン編でも、各組のトップスターが組を越え、期間限定でアンドレとオスカルを演じていました。

今回も、宝塚110周年という事で何事もなければ各組のトップスターが華やかに特別出演していた事と思います。

しかし、あのような事件が起こり、110周年記念式典や運動会が中止となり、特別出演という雰囲気でもなく、ましてや労働基準監督署に入られ「過重労働」という問題に直面。

既にチケット販売済みの公演も間引かれる事になる程に、労働環境を問題視されているので、ただでさえ忙しいトップスターや二番手が、他組のお稽古まで参加できる状況でない事は明らか。

そこで注目されていたのが、スター専科の瀬央ゆりあさんと、水美舞斗さんの出演です。

この二人がアンドレ、オスカルで特別出演もあるのでは?と若干の期待をされていたのですが、結局は出演予定なしでした。

過重労働問題により同組内の役替わりも無さそう

恐らく、オスカルとアンドレも固定になるのではないかと思います。

どちらも出番や台詞が多く、化粧やカツラも全く違う、練習量も準備量も膨大かと予想されます。

たとえ同じ組内でも、今まで通りの練習時間が取れないとなると、一役に集中する方向になりそうな気がします。

今まで、当たり前に役替わり公演を享受してきた我々ファンからすると、過重労働問題は、その裏に物凄い苦労と練習量があるという事を認識させられました。

前回雪組と同じく11年前の月組「ベルサイユのばら」はトップ龍真咲さんと、準トップの明日海りおさんが、アンドレとオスカルで役替わりをしていました。

酷い時には午前と午後で役替わり、さらには違う組のトップが特別出演する日には、明日海さんはベルナールを演じるという今聞くと卒倒しそうなスケジュールでした。

流石に今の時代に、ましてや労基も入っては、もうこんな無茶な事は無いとは思いますが、本当に無理はさせないでほしいです。

あとこれは個人的な意見ですが、あまりに役替わりのキャストが多くなると、全パターンでチケットを取るのも、スケジュールを考えるのも、結構めんどくさい難しいので、私的には、あまり役替わりがなくてもいいかな、と思う派です。

オスカルとアンドレの役替わりは、あってラッキー程度のものかなと思います。

できそうなラインでいうと、ベルナールとアランの役替わりでしょうか。それも、あってラッキーという程度の物なのであまり期待はしない方がいいのかなと思います。

専科4名の投入で見えてくる”変わらないベルばら”

ずっと宝塚を観ている人は、このタイトルでどういう事か、何となく分かるのではないかと思います。

「ベルサイユのばら」は初演から演出家の植田 紳爾先生が脚本・演出を担当されているのですが、

「宝塚といえばベルばら」を築き上げた大レジェンドなんですが…

初演から50年、やはり今や台詞やキャラ設定が何とも古臭い部分も否めないというか。

原作にもない場面、設定や人物も、昔は良かった部分がどんどん合わなくなっているどころか、近年謎の改変や演出を盛り込み迷走している印象。

新規ファンを取り込むのには抜群の作品(私もベルばらで宝塚ファンになりました)だけど、長く観ているファンにとっては「もうベルばらいいよ」と今や疎まれるまでの存在になってしまっている作品。

煙たがられる原因は大きく、年々原作からかけ離れていく迷走ストーリーと、配役の少なさだと思います。

セットや衣装、音楽は宝塚にしかないド派手で素晴らしい作品なので、華やかなプロローグ、長谷川一夫さん演出の美しい舞台姿勢(今宵一夜、アントワネットの断頭台)など定番の物はそのままに、ストーリーがもっと原作寄りというか修正されれば、配役ももっと増えれば…

シン・ゴジラならぬシン・ベルばらになれば、絶対また人気になると思うし、それを願ってるんですよね、ベルばらから入った一ファンとしては。

それが、だいたい予想される専科さんの配役で、恐らくまたあのいつもの「ベルサイユのばら」なんだろうなと予感してしまいました。

ただでさえ役が少ない現在の「ベルサイユのばら」に、通常通り専科を数名投入する時点で何も変わって無さそう…。

専科配役予想

恐らく専科4名は、メルシー伯爵、ブイエ将軍、ルイ16世、ジェルジェ夫人になる事と思います。

それぞれのキャラに、”いつも観たあの場面”が思い浮かびます。

配役予想ついでに書いていきます。

汝鳥 伶

間違いなく、メルシー伯爵でしょう。

いつ見るベルばらも、メルシー伯爵が汝鳥さんの気がする、そんな事はないのに。

wikipediaを見たら初演のベルばらの新人公演もメルシー伯爵だったのは驚きました。

フェルゼンの屋敷になぜか裏庭から侵入し、フェルゼンと言い争いをするという、原作には無いけど何度も観た場面が思い浮かびます。

夏美 よう

ブイエ将軍だと思います。

特に宝塚の作品だと物凄く悪役というか嫌なキャラクターが際立つんですよね。

オスカルが貴族の身分を捨て、勲章を投げ捨てる場面もあるんだろうなと思います。

その前のブイエ将軍の「女のくせに!」みたいな悪態がいつも凄く怖い。

万里 柚美

高確率でオスカルの母、ジャルジェ夫人でしょう。

何よりその柚長の美貌。オスカルの母というのに説得力がありすぎる。

美貌のオスカルと美貌の母との共演は眼福なので、これはとても楽しみ。

オスカル姉と共に、オスカルがパリへ旅立った説明台詞がいつもシュールというか、場面転換の尺稼いでるなぁと思う。

悠真 倫

恐らくルイ16世かと思います。組子の可能性もありますが、今まで多くを専科さんが演じているので恐らくそうだろうと思います。

マリンさんは81期生なので、比較的若めの専科さんのような気もしますが、アントワネット役の103期の夢白さんとは20期以上離れているんですよね。

ベルばらは宝塚で初めて見て、後から原作と史実を知ったので、まさか本当はルイとアントワネットが1歳差しかなかったのだという事にとても驚きました。

宝塚版では、なぜか毎回ルイ16世が凄くお爺さんみたいな感じなので、そりゃ嫁ぐの嫌だよなとか、不倫許容するよなと思ったんですけど、1歳差の原作でのその辺りの感じを描くとまた違った物になると思うので、ぜひそっちバージョンで観たい。

前回星組1789のルイ16世を、ひろ香裕さんが演じていて、同世代のルイとアントワネットの良さを観てしまったので尚更。

もちろんマリンさんが悪いとか観たくないとか、そういう話ではないです。

あとルイ16世が庭園で従者に愚痴る場面がちょと長い。

まとめ

話が長くなってしまったんですが、今回の発表で恐らくいつもの演出と変わりないベルサイユのばらだろう、という事は分かったし、役替わりも無いだろう事も予想ができました。

そして、今回も雪組の一禾あおさんの全日程休演も発表されました。

今回、宝塚が遺族と合意したという事で、どうなるか注目がされていましたが、休演という文字になんとも苦しい感情が湧きました。

このまま在団を続けるのか、もしくは今回の集合日で発表するので休演と出さざるを得ないのか。

どちらにしても、一禾さんの意思が尊重されている事を祈ります。

全ての配役が発表される日は近いと思うので、それまでに、メインどころの配役予想のブログ記事をアップできるようにしたいです。(追記↓書きました)

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最後までお読み頂きありがとうございました。

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